豊穣

富士と稲穂の風景、タイトルは『豊穣』

描き始めて、中盤に差し掛かった頃
久しぶりにお会いしたとあるご年配の紳士に
「稲穂どう?進んでる?」と聞かれ
え〜⁉️稲穂描いているなんて話してないのに
何でわかるの〜と、一瞬思ったけど、
「絵の方どう?」の聞き間違いでした(^_^;)

杏樹の郷里、山梨県富士吉田市から見た富士山
ふるさとは遠きにありて思うもの
時々、そんなフレーズが脳裏に浮かびます。

8年前、杏樹は東京から北海道に転居
それまで、高校卒業後は東京、神奈川に住んでいましたが
富士山の見える位置から離れたことはなく
なんと遠くに来てしまったことか⁉️

杏樹が13歳まで住んでいた生家は
隣が田んぼでその向こうに富士山が見える風景

子どもの頃は、田んぼが遊び場でした。
初夏にはおたまじゃくし取り
稲刈り後は広場となって、鬼ごっこやボール遊び
イナゴ取りなんぞもしておりました。

タイトルは、望郷としたいところだけど
富士山描いたらみんなそれになってしまいそうなので
今回は、『豊穣』
稲の実り、一粒一粒に豊かさを込め描きました。
富士山が見守ってくれています。

『豊穣』をご覧下さったみなさまの毎日が
豊かで幸せな日々でありますように〜

F20(606×727mm)
キャンバス アクリル
2020年

◆National Museum of Singapore2022展 招待出展